恵那駅の改札口と中津川駅の改札口を出たとき、「何か」が大きく違っていることに気づきます。それは駅前通りが平坦な恵那市、恵那山の方角に向かって急な登り坂が続いていく中津川市、そんな違いです。
地形上の違いは、中心市街地の街並みに意外なほど大きな影響を与えています。中心部に平坦地が多い恵那市は中~大型の商業店舗が作りやすい利点があります。恵那市にユニクロがあって中津川市にないのがその代表例。この地域は車社会ですが、郊外型店舗の生命線である駐車場も作りやすい利点があります。土地に高低差があると、造成にもお金がかかりますしね。
そんなわけで駅まで徒歩10分圏内にある全国規展開している商業施設の種類とその規模は恵那市の方が上です。国道19号線という幹線道路沿いでは中津川市に軍配が上がりますが、これもその周辺の平坦地の規模と比例しています。
現在は駅前の小規模店舗より、郊外の大型店舗に人が集まる時代です。恵那市もしくは中津川市で新規の出店を考える際には、業種がロードサイドなのか、それとも別の形態なのか、そのことをよく把握してからにした方がいいですね。